建築家 堀部安嗣さん
こんにちは。
プランナーの高橋です。
先日、耐震診断のソフトでお世話になっている株式会社インテグラル主催の
「これからの街と住まいを考える」というセミナーに参加してきました。
お目当ては大好きな建築家、堀部安嗣さんのお話。
堀部安嗣さんはデビュー作で一目惚れして以来(もちろん建築に…)
常に気になりチェックさせていただいている建築家で、
写真集を眺めたり、個展に行ったりするたびに
ケンチクゴコロを熱くさせ、気持ちをポジティブにさせてくれる存在です。
今回のセミナーでも、自分にとって考えるキッカケとなるお話がいろいろ伺えました。
お話の中でのキーワードのひとつが「パッシブデザイン」です。
パッシブデザインは昔から建築の世界にはある考え方で、
エアコンなどの機械をできるだけ使わずに
太陽熱や風などを最大限に利用するという手法ですが、
堀部さんの考え方はもう少し広くて、気候、風土、自然エネルギーだけでなく
歴史や文化、記憶、風景、既存の建物などまで含めて
「あるものを活かしていこう!」という考え方でした。
そしてもうひとつ 、「ヒュッゲ=Hygge」という言葉。
Hyggeはデンマーク語で
・人との時間を大切にする
・無理をしない
・自然を身近に感じる
・手作りの温もりを大切にする
・今あるものに感謝する。
というような暮らし方、心の持ち方を表す言葉だそうです。
こんな暮らし方のできる住まいづくりをしていこうというお話でしたが…
「パッシブデザイン」「ヒュッゲ=Hygge」に共通しているのは
「使い捨てをやめる」ということ。
建築だけでなくモノや人、暮らし方など、
すべてにおいて使い捨てをやめて豊かに暮らしていこう!
というお話だったように思いました。
普段の仕事に直接関係するようなセミナーではありませんでしたが、
設計者として心の片隅に持っていないといけない考え方を得られたように思います。
写真は昨日見学に行ってきた堀部さん設計の「つくばのベーシックハウス」です。
天気がよくて、ちょー気持ちよかったです…。